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横浜市立大(理,医,データサイエンス)学部

過去問のデータと特徴

特徴:典型問題と真新しいが数学的背景を持つマニアックな問題を半々ぐらいで出してきます.データの分析、確率統計(を背景とした問題)も比較的出題が目立ちます.最近の微積の大問は,不定積分,定積分計算ばかりです.

データサイエンス学部のみ,数学Bの確率から選択可能です.レベルは他の選択問題と同様そこまで難しくないですが,データサイエンスを志望するなら勉強して選択しておきたいです.

範囲:数学ⅠAⅡBⅢ

頻出分野:高次方程式の関連問題,場合の数・確率,数列,微積分

試験時間:120分

形式:記述式

過去問

横浜市立大学サイト過去の入試問題ページで,今年の全学部の過去問と評価のポイント,受験生へのメッセージなどを見ることができます(解答はなし).

過去問の解答とコメント

2023年

特筆すべきテーマ:$\displaystyle \sum_{k=0}^{n}{}_{n}{\rm C}_{k}$,$\displaystyle \sum_{k=0}^{n}k\cdot {}_{n}{\rm C}_{k}$ の値.空間内の2直線の最短距離.微分係数の定義.標本平均の信頼区間.

コメント:マニアックな出題はなく,ほぼすべて典型問題ですが,$\displaystyle \sum_{k=0}^{n}k\cdot {}_{n}{\rm C}_{k}$ の値は経験者でないと難しいでしょうか.空間内の2直線に垂直に交わる直線の話はどこかで経験しておくべきでしょう.最後の確率統計はいたって典型的です.

2023横浜市立大(理,医,データサイエンス)学部【数学】

2021年

特筆すべきテーマ:複接線と囲まれた面積.ベータ関数順序が定まった順列1次分数型の漸化式.確率密度関数の期待値,分散.標本平均の信頼区間.

コメント:小問と第3問が解きやすいですが,第2問はそれなりに考えることになりそうですし,毎度毎度の三角関数と部分積分の問題は,以外と証明が大変です.

データサイエンス用のⅤはセンター試験,共通テスト並みです.

2021横浜市立大(理,医,データサイエンス)学部【数学】

2020年

特筆すべきテーマ:相反方程式.最短経路.確率漸化式.$\sqrt{2}$ が無理数であることの証明.無理数の無理数乗.黄金三角形と18°シリーズの三角比.標本平均の期待値,分散.

コメント:全体的に解きやすく,昔のような奇問がほとんどない出題です.Ⅱの $\sqrt{2}^{\sqrt{2}}$ が少しマニアックな話題ですが,(2)までは基本的です.ちなみに $\sqrt{2}^{\sqrt{2}}$ はゲルフォント=シュナイダーの定理によると超越数(無理数)であることが知られています.

データサイエンス用のⅤはまたさらに穏やかになりました.

2020横浜市立大(理,医,データサイエンス)学部【数学】

2019年

特筆すべきテーマ:逆数型の漸化式1次式スライド型の漸化式の複合問題.15°シリーズの三角比2変数の不等式(今回の問題は3変数).場合の数漸化式.確率密度関数の平均,分散.標本平均の期待値,分散.正規分布表による近似値.

コメント:Ⅱが一番難しく,Ⅰ,Ⅲ,Ⅳが解きやすいです.Ⅲはチャート式等にそのままありそうな問題ですし,Ⅳも典型的な積分計算です.データサイエンス用のⅤは少し穏やかになりました.

2019横浜市立大(理,医,データサイエンス)学部【数学】

2018年

特筆すべきテーマ:桁数問題.約数の個数の和.$\displaystyle \sum_{k=0}^{n}k\cdot {}_{n}{\rm C}_{k}$ の計算.二項分布の正規近似.母比率の推定.

コメント:Ⅲとデータサイエンス学部用のⅤが取り掛かりづらく,Ⅱ,Ⅳが解きやすいです.

2018横浜市立大(国際総合科,医,データサイエンス)学部【数学】

2017年

特筆すべきテーマ:四面体の外接球の半径.三角関数の数列の和.$n$ 次関数 $\times$ 指数関数の極限.幾何分布の期待値.

2017横浜市立大(国際総合科,医)学部【数学】

2016年

特筆すべきテーマ:偏差値.1次式ずらす隣接3項間漸化式(隣接3項間漸化式).結婚問題.$\tan x$ の逆関数の微分

2016横浜市立大医学部【数学】

2015年

特筆すべきテーマ:確率漸化式(2次式)×(等比)の和.ガルダノの公式

2015横浜市立大医学部【数学】

2014年

特筆すべきテーマ:イェンセンの不等式(相加平均)≧(相乗平均)(n変数)

2014横浜市立大医学部【数学】

2013年

特筆すべきテーマ:多項定理.ライプニッツの公式

2013横浜市立大医学部【数学】

2012年

特筆すべきテーマ:マクローリン展開黄金三角形

2012横浜市立大医学部【数学】

2011年

特筆すべきテーマ:因数分解積分方程式.転置行列,行列の漸化式

2011横浜市立大医学部【数学】