国際医療福祉大医学部
過去問のデータと特徴
特徴:2017年から成田に医学部を新設した同大は,6年間の学費がなんと約1850万という私立医学部の中でも最安な値段を提示して注目を浴びました.名前にある通り国際性を重視しているらしく,英語による授業が多いそうです.新興だが学費の安さ故偏差値が高く,それに合わせたかのように問題も比較的難しめで制限時間もシビアです.一見基本問題のように見える問題も時間のかかる問題が多いので厄介です.
2018年が特に分量が多く,時間内にすべてを解き切るのは困難です.
範囲:数学ⅠAⅡBⅢC
頻出分野:場合の数・確率,数列,ベクトル,複素数平面,微積分
試験時間:80分
形式:マーク式
過去問の解答とコメント
2022年
特筆すべきテーマ:鈍角三角形になる条件.3次方程式の解と係数の関係.桁数問題.等差×等比の和.
コメント:昨年よりは少し質,計算量ともに増えた印象ですが,第1問はすべて典型的なので落とせず,第2問〜第4問もそこまで難問でないので得意な分野は完答しておきたいです.
2021年
特筆すべきテーマ:2次方程式の解の配置問題.二項定理.
コメント:レベルは昨年に輪をかけて,今までの本学の中でも突出して解きやすいレベルです.コロナ禍配慮にしてはレベルが変わりすぎで,医学部全体の中でも典型的で解きやすいレベルになりました.第3問(ベクトルの大問)の最後が唯一手間がかかるかなという印象です.どうなってしまったのでしょうか.
2020年
特筆すべきテーマ:対角線の個数.対角線の交点の個数.整式の割り算の余り.群数列.等差×等比の和.正三角形をなす複素数.複素数が円上にある条件.
コメント:全体的にかつてより解きやすくなった印象です.第1問は有名な問題集などには載っているような典型問題で,高得点が欲しいです.第2問の群数列も典型的で良問だと思います.差がつくとしたら第3問で,この分野への理解と臨機応変さが問われると思います.第3問以外素直な問題が多いので,第3問の後半は捨ててもいいかと思います.
2019年
特筆すべきテーマ:ベクトルを使った三角形の面積.平面の方程式
コメント:第1問が易化しましたので,多少進めやすいですが,第2問が難しいので依然として苦しいです.その後も国際医療福祉大らしく,一見優しそうに見えるが,解いてみると難しい問題が続きます.第2問は確率を鍛えるための良問.第3,4問は典型的です.
2018年
特筆すべきテーマ:同じものを含む円順列.線分の通過領域.複素数の反転.漸化式,差を作る問題.双曲線関数を使う積分.
2017年
特筆すべきテーマ:整数の基数変換.領域における最大最小(応用編).数列の最大.確率漸化式.正四角錐の問題.