東京慈恵会医科大医学部
過去問のデータと特徴
特徴:2013年から大問が4問になって以降は大問1問の計算量が軽減されましたが,高度な問題を素早く解く(答案にまとめる)スピードが必要です.要求される思考力と腕力のレベルは日本医科大と近いので,どちらかの大学を受ける場合はもう片方の大学も演習しておくといいと思います.他の大学と同様,大問で微積分がほぼ必ず出ますので,しっかりと仕上げておく必要があるでしょう.ベクトルも(特に空間が)よく出ています.2018年は難問は見なくなりましたが,時間は相変わらず厳しそうです.
頻出分野:確率,ベクトル,微積分
試験時間:90分
形式:答えのみ&記述式
過去問の解答とコメント
2019年
特筆すべきテーマ:格子点の線型計画法.複素数の反転
コメント:難易度はいつも通りの印象で,取れる点が格子点という普通の線型計画法ではない問題や,初めて見る人も多そうな複素数の反転の問題が出題されました.
2018年
特筆すべきテーマ:置き換えをして求める2次形式の範囲.対数型の漸化式.(相加平均)≧(相乗平均)で早く出す最大値.
2017年
特筆すべきテーマ:解きにくい三角比の問題.正三角形をなす複素数.
2016年
特筆すべきテーマ:回転する点の媒介変数表示.区分求積での評価.
2015年
特筆すべきテーマ:母線の長さが同じ三角錐の垂線の足は外心.双曲線で囲まれた格子点.平面の方程式.
2014年
特筆すべきテーマ:$\sin x+\cos x=t$ と置き換える問題,2次不等式が0以下になる条件,線形計画法.2つの線分の内分点の位置ベクトル,四面体の回転体の体積.
2013年
特筆すべきテーマ:ベクトルの点の存在範囲,螺旋状の立体と球の共通範囲の体積