東京医科大医学部
過去問のデータと特徴
特徴:2018年夏,文科省の佐野太局長が息子を不正な経路で大学側に便宜を図り息子を入学させた事件で,日本中で話題になり不名誉なことで有名に.話題がひと段落するも,2017年〜2019年にかけて難易度が増し,男子学生が多く欲しいという大学側の思いが問題から伝わってきます.2020年,2021年はオールマーク式に戻り,かつてのように少し解きやすくなりました.
範囲:数学ⅠAⅡBⅢC
頻出分野:微積分、ベクトル,数列
試験時間:60分
形式:マーク式
過去問の解答とコメント
2021年
特筆すべきテーマ:オイラーの多面体定理.整式の割り算.(相加平均)≧(相乗平均).相反方程式.
コメント:最初に出題ミスがあったようです.第1問が東医らしいあまり見ない問題がありますが.全体的には今年も解きやすいです.
2020年
特筆すべきテーマ:三角関数の合成.平均値の定理.逆関数の微分
コメント:第1問の(3),(4)が東医らしいあまり見ない問題で,ここに時間を取られると厳しそうです.全体的にはかなり解きやすくなりました.第3問は微積の典型問題として良問だと思います.
2019年
特筆すべきテーマ:$(3+i)^{1000}$ の実部と虚部.約数の個数と和.$\dfrac{1}{47}$ の循環小数表記について.微分係数の定義.合成関数の定義.
コメント:よく見る典型的な問題はほぼ無く,すべて少し捻った設定で,試験時間も少ないのでかなり平均点が低かったのではないでしょうか.本学への短期間の対策は厳しく,総合的な数学力が求められそうです.
2018年
特筆すべきテーマ:極値が0の5次関数.対数微分法.極方程式に直して書くグラフ(正葉曲線).
2017年
特筆すべきテーマ:4次関数の形状.微分係数の定義.
2016年
特筆すべきテーマ:3次関数の分類
2015年
特筆すべきテーマ:特になし
2014年
特筆すべきテーマ:$\displaystyle \sum_{k=1}^{n}k^4$の導出.逆関数同士の関数が交わる条件.