獨協医科大医学部
過去問のデータと特徴
特徴:栃木県のおもちゃのまち駅から徒歩15分.楽しそうな場所にありますが,数学の問題は特にそういうことはなく,他の多くの私立医学部同様,制限時間に見合わない膨大な問題量を出すスピード系のタイプです.そういう意味では杏林や順天堂大とも似てますが,本学は割と典型的なのが救いです.
範囲:数学ⅠAⅡBⅢC
頻出分野:場合の数・確率,数列,ベクトル,微積分
試験時間:2021年は60分(今までは70分)
形式:マーク式
過去問の解答とコメント
2021年
特筆すべきテーマ:事象が3つの反復試行の確率.小数の基数変換.カージオイドの概形と面積.扇形積分.極と極線.
コメント:コロナ禍措置で試験時間が60分に短縮されましたが,相変わらず量は多いです.第1問は確率が大変ですがも良問だと思います.第2問はカージオイドだとわかり,経験があると有利で,面積は誘導を無視しても扇形積分で出すと多少楽です.第3問(1)は極と極線の知識があると即答できます.第4問は空間ベクトルの総合問題として良問でしょうか.
2020年
特筆すべきテーマ:領域における最大最小(線形計画法).円順列の確率.外心の位置ベクトル.
コメント:高度な思考力を要する問題は円順列の最後の問題くらいですが,ほとんどの問題が制限時間に対して膨大な手数や計算量を要する問題が続きます.今年は特に大変です.各大問の最後の問題は捨てて,見直しに徹したほうがいいと思います.
2019年
特筆すべきテーマ:確率漸化式.空間内の2直線の距離の最小.微分可能の性質.2曲線が接する条件.バウムクーヘン積分.曲線の長さ.
コメント:レベルは典型的で高くないですが,問題数,計算量がとにかく多いです.第1問,第3問は比較的量が少なく,完答しやすいかと思いました.