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任意に三角形を作ったとき鋭角三角形になる確率

高校範囲外 ★★★★

例題

例題

任意に三角形を作ったとき,それが鋭角三角形になる確率を求めよ.


適当に三角形を作ったとき,それが鋭角三角形になる確率です.全事象も分子も,非加算集合になる点で高校範囲ではありません.

三角形は必ず外接円が引けるので,その中心を原点に持ってくることで考えてみます.

そして△$\rm ABC$ だとして,$\rm A$ を下の図のように固定します.

解答

例題の図

$\rm A$ を図の位置に固定し,$\angle{\rm AOB}=x$ としたとき,$0<$ $x<\pi$ を満たす点をBとする.

一方で $\angle{\rm AOC}=y$ としたとき,$0< y < 2\pi$ $(y\neq x)$ を満たす点を $\rm C$ とする.

この中で鋭角三角形になる場合は,$\pi<y<x+\pi$ を満たすときである.これを $xy$ 平面上に図示.

例題の図2

全事象は図の斜線部分の長方形の部分.$\pi<y<x+\pi$ を満たすのは図の赤い領域である.よって求める確率は $\displaystyle \frac{\pi^2/2}{2\pi^2}=\boldsymbol{\frac{1}{4}}$