鳥取大(工,医)学部
過去問のデータと特徴
他の学部でも数学が課されますが,当サイトでは数学Ⅲまで課される工学部と医学部に限定して扱います.
特徴:工学部と医学部医学科以外の学科の1問は地域学部,農学部と共通の問題で,他が医学部医学科と共通の数学Ⅲの問題です.医学部医学科のラストは専用問題で,多少高難度な問題がよく出ます.
試験時間に余裕があるわりに全体的に解きやすい典型問題が出ますが,医学部医学科専用問題は注意です.
範囲:数学ⅠAⅡBⅢ
頻出分野:ベクトル.微積分
試験時間:120分
形式:記述式
過去問
鳥取大サイト入学試験情報で,過去問と略解が公開されています.
過去問の解答とコメント
2020年前期
特筆すべきテーマ:交点の位置ベクトル.外心の位置ベクトル.偶関数・奇関数の定義.微分可能の定義.微分係数の定義.微分可能の定義.放物線の定義.一般項が求めにくい漸化式の極限.
コメント:全体的に標準的ですが,予備校等で典型問題を真面目に頑張っていれば報われる良問が多かったと思います.交点の位置ベクトルはメネラウスの定理で出すといいですよね.第3問は微分係数の定義や微分可能の定義などが頭にないと厳しいです.また今年も回転体の問題が出ました.医学科専用問題は典型的な一般項が求めにくい漸化式の極限の問題です.
2019年前期
特筆すべきテーマ:極方程式.楕円の $x$ 軸,$y$ 軸周りの回転体.微分方程式.
コメント:全体的に標準的な内容ですが,第3問で極方程式を直行座標の方程式への変換ができないと,ここで1点も取れないと思われるので重要なポイントだったかもしれません.医学科専用問題は微分方程式の経験があるとわりとスムーズだったかと思います.